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鳥の巻 4 [アート・文化]





 象徴としての鳥   







地球のはずれの



南の島の鳥は



昼間は大空を滑空し



暗くなると地上に舞いおりて



生まれたての人間の



赤ん坊を捕えて食べるという







地球のはずれの



南の島の住人は



言葉を武器に



思考をめぐらして



象徴としての鳥と戦うが



勝った例が無いという







地球のはずれの



南の島の人間が



卵を産むようになり



産卵期の鳥の巣をねらって



托卵するようになってから



人間は平和の象徴になったという







地球のはずれの



南の島がどこにあるのか



この荒唐無稽な話を



信じることができるならば



人間が平和の象徴になったのは



分かり切った話ではないか






















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