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絵空事    8 [アート・文化]

     







   木の思想           







新しい木の家では



鳥の親子が住んでいて



ピーチクパーチク



食事している







木の家には



木のテーブルがあり



木のベッドのある木の部屋の



木の窓から森の木が見える







木の家は



林を分け入り



木の道の突き当たりの



木の丘の上に立っている







巣立ちの季節になると



窓の木から小鳥たちが



パーチクピーチク



巣立っていく







林の中を散策し



鎮守の森の森の木で



新しい家を建て小鳥たちは



親鳥になる







古い木の家では



子育てを終えた親鳥を



ニンゲンの親子が焼き鳥にして



食事している






























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くだ

いってみれば太古からうち続く食物連鎖の、ごくふつうの出来事とみることもできるし、傷ましい不条理な出来事とも思えるし、
奇妙にユーモラスな風景でもあります。
この後で神様が人間を串焼きにでもしてお食べになるのだったら、
うーん、ヒトの立場からいうとあんまりそれも嬉しくないですね。
by くだ (2007-06-11 22:43) 

豊さん

 100人の人が皆、それぞれ違った読み方をして、そのうえ100人の人の心が一つになって、何かを感じてくれる詩、そんな詩が私の理想の詩です。
by 豊さん (2007-06-13 05:22) 

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